厚生労働省が令和6年11月22日に発表した令和6年第46週(11/11−17)の「新型コロナウイルス感染症(CОVID−19)の発生状況について」では、全国の定点当たり報告数は1.90。8月下旬から減少が続いていましたが、12週ぶりの増加です。都道府県別では東北地方や北海道など北日本で患者報告数が多くなっています。また、国立感染症研究所感染症疫学センターの「新型コロナウイルス感染症サーベイランス月報(2024年10月)」によると、今年38〜41週(9月中旬〜10月上旬)に民間検査機関の検体から検出されたウイルスはKP.3系統が約7割を占めていましたが、XECという新たな変異株が約5%検出されました。さらに11月22日に発表された「東京都新型コロナウイルス感染症情報」によると、第46週の東京都におけるゲノム解析では30%がXEC株という結果でした。感染症に詳しい大阪府済生会中津病院院長補佐感染管理室室長の安井良則医師は「新型コロナは例年冬に流行しているので、今シーズンもおそらくこれから流行するのではないかと予測しています。」